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30歳の医学部5年生、医師を目指した訳

オピニオン 2018年10月28日 (日)  山田瑛文(順天堂大学医学部医学科5年生)

「何かを始めるのに遅すぎるということはない」――。30歳の順天堂大学医学部医学科5年生、山田瑛文(やまだあきふみ)と申します。慶應義塾大学経済学部卒業後、楽天株式会社を経て、現在は臨床実習を行っています。 「なぜ社会人を辞め、医師を目指したの?」「医学部受験に当たって、どんな勉強をしたの?」 「今の医学生生活は?」――。私のキャリアに興味を持った方から、よくこんな質問を受けます。 それが、m3.comで執筆しようと思い立ったきっかけです。医学部の再受験についておよび再受験生である私の大学生活について、私の考えを記したいと思います。 初回となる今回は、再受験した理由について執筆させていただきます。移動時間などに読んでいただければ幸いです。 高等教育終了後に再度医学部を受験する再受験。再受験する人は年々増加しており、狭き門を潜るには成績以外の要素も必要になる。1年では成功するケースは少なく、1年だけと期限を決めた場合の成功率は雀の涙。その中でなぜ私は再受験したのか。 私が医師を目指したい、と考えるようになったのは中学校3年の1月に遡る。両親ともに教育熱心で、幼少期は習い事にたくさん通い、小...