1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 本庶氏、神戸での研究「展望ある内容を企業タイアップで」

本庶氏、神戸での研究「展望ある内容を企業タイアップで」

レポート 2018年10月22日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

会見する本庶氏 神戸医療産業都市推進機構理事長を務める本庶佑氏(京都大学高等研究院特別教授、同大名誉教授)は10月19日、同機構理事長として改めてノーベル医学生理学賞受賞の記者会見を神戸ポートピアホテル内で開き、神戸での研究について「かなり展望があると感じていることを企業との連携でやっている」と述べた。京大では、「かなりベーシック、根源的な問題を、大学なのでやっている」と説明した。 具体的には、Meiji Seika ファルマと自己免疫疾患の治療薬を、シスメックスなどと抗がん剤の効果を検査する薬をそれぞれ開発中と明かした。 会見冒頭では、「私は生まれつき運の良い男で、記憶では3歳過ぎの頃、富山市に住んでいたが、大空襲でほとんどの家が焼け落ち、自宅も焼けたが、無事生きながらえた。防空壕にいた時には焼夷弾が命中したが水が溜まっていて不発だった。あれが爆発していたら、私はこの世にいなかったと思う」と人生を振り返った。その上で、「そういうことから始まり、PD-1の発見も幸運の連続だった。今回、20年の節目に合わせるかのようにノーベル財団からお知らせをいただき、うれしく思っている」と感慨深げだっ...