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複数の大学医学部で不適切入試の可能性、文科省調査中間まとめ

レポート 2018年10月23日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

文部科学省は10月23日、東京医科大学の不正入試に端を発して医学部を置く81大学に行っている緊急調査の中間まとめを発表した。「不適切である可能性の高い事案」、「疑惑を招きかねない事案」などを列挙したが、具体的な大学名やその数は明かさなかった。文科相の柴山昌彦氏は同日の会見で、「各大学は受験生が安心して試験を迎えることができるよう、公正な入試を実施するようお願いする。不適切な事案があった大学には自主的に公表するとともに、速やかな対応をお願いしたい」と強調した。 柴山昌彦文科相 調査の最終結果は年内を目途に公表する。柴山氏は、その時点での大学名公表は、調査の状況や全国医学部長病院長会議が検討している「公平 ・公正な医学部入試の在り方」(『「公平 ・公正な医学部入試の在り方」、AJMCが検討』を参照)などを勘案して検討する考えを示した。さらに、「入試の公正確保と医師の働き方改革は関係する問題であり、引き続き厚生労働省などと連携しつつ政府を挙げて取り組む」と述べた。同日、柴山文科相名で医学部を持つ大学に限らず、全ての国公私立大学長宛てに「2019年度大学入学者選抜の公正な実施に向けて」とするメ...