1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. USMLE合格したらなんかかっこいいね、をモチベーションに心臓外科医はどこまで頑張れるのか

USMLE合格したらなんかかっこいいね、をモチベーションに心臓外科医はどこまで頑張れるのか

オピニオン 2018年10月28日 (日)  北原大翔(シカゴ大学 心臓胸部外科心肺移植・機械式循環補助 クリニカルフェロー)

勉強会の様子 次の就職先であるワシントンD.C.の医師免許が下りるまで米国で働くことができないので(米国では州ごとに医師免許が発行される)、日本に一時帰国しています。前回の記事でUSMLE(米国医師国家試験)について少し触れたのと、たまたま今いる旭川医科大学でUSMLE勉強会なるもののレクチャーを行う機会があったのと、USMLEのことを語る人ってなんかかっこいいなと思ったので、今回はUSMLEについて書こうと思います。 USMLEは米国で医師をするために必要な、日本で言うところのいわゆる国試的なものです。日本の国試は医学部6年の最後に皆が同時期に受けるテストで、禁忌問題とか含まれていたりして「あれ禁忌問題だったよねー」とか「やっべー禁忌間違ったぜー」とか言って謎の盛り上がりをするやつですが、USMLEは少し違います。USMLEは4つのパートSTEP1・2CK(Clinical Knowledge)・2CS (Clinical Skills)・3から成り、それぞれいつ・どこで・どの順番で受けてもよく、Step1と2CKは日本でも受験が可能です。Step2CSと3はアメリカ国内でしか受験で...