1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 東京医大前学長「関係者なので、合格」、第三者委員会一次報告書

東京医大前学長「関係者なので、合格」、第三者委員会一次報告書

レポート 2018年10月24日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

「関係者なので、合格」――。東京医科大学は10月23日、不正入試問題を調査している第三者委員会の第一次調査報告書を発表した。報告書は「『公正かつ妥当な方法』による入学者の選定とは認めがたい行為が複数存在する」と認定し、2018年度入試では鈴木衛前学長が「関係者なので」と発言したことによって合格とされた受験生がおり、同氏や臼井正彦前理事長の意向で「個別調整」したことや、43人だった一般入試の女性合格者が不正がなかった場合は82人だったとみられること、性別や出身校などによる「属性調整」が行われていた可能性があることなど、数々の問題行為が明らかになった。 第一次調査報告書は10月22日に那須弘平弁護士(あさひ法律事務所オブカウンセル、元最高裁判所判事)を委員長とし、半田正夫弁護士(TMI総合法律事務所顧問弁護士、元青山学院大学理事長・学長)と大野京子医師(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授)を委員とする第三者委員会が東京医大に提出した。 これまでに東京医大の役職員(退職者を含む)と外部関係者、合わせて25人に対し、延べ30回のヒアリングを実施。東京医大と既に報告書を発表した内部調査委...