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私大入試への不適切な干渉、自民議員がけん制

レポート 2018年10月25日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

大学医学部の「地域枠に関する入試のあり方について」を決議した10月24日の「医師養成の過程から医師偏在是正を求める議員連盟」(会長:河村建夫・衆院議員)の総会では、昨今問題になっている医学部入試についてさまざまな意見が出た。特別の受験生に加点して底上げするなどの対応は問題であるとしたものの、私立大学では、国立大学とは異なり、国の補助が少ない上に、1次試験合格者の中から、面接等の2次試験でどんな学生を選抜するかは、大学のアドミッション・ポリシーであり、「ここに手を入れられると、私立大学は成り立たない」(三ツ林裕巳・衆院議員)といった主張だ。 同様の意見は複数の議員から出たが、文部科学省高等教育局長の義本博司氏は、「(男女あるいは多浪かなどの)属性に応じて、一律にやることについては、問題があるという認識だ」との見解を示した。同省は、東京医大の入試不正問題を受け、全国81大学を対象とした緊急調査を実施中であり、10月23日に中間まとめを公表した。最終的な取りまとめは、全国医学部長病院長会議の「大学医学部入学試験制度検討小委員会」の動きを踏まえながら行うと回答した(『複数の大学医学部で不適切入...