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内科・外科が連携する、新しいがん登録の時代

オピニオン 2018年10月28日 (日)  NCD事務局

1969年より2年ごとに全国原発性肝癌追跡調査を行い、外科医、内科医ともに積極的にがん登録を行ってきた日本肝癌研究会。外科の専門医制度と連携しているNCDは、内科医にとって馴染みの薄いシステムとも言えるが、2010年のNCDプラットフォームへの移行後も登録率がほぼ下がらないという。同研究会の幹事で外科医の長谷川潔氏と内科医の建石良介氏に、内科・外科のみごとな連携の秘訣から、NCD参画の経緯と意義や成果について聞いた。(本文中、敬称略) プロフィール 長谷川 潔(はせがわきよし):東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学肝胆膵外科、人工臓器・移植外科教授。1993年東京大学医学部医学科卒業。 建石 良介(たていしりょうすけ): 東京大学大学院医学系研究科がんプロフェッショナル養成プラン消化器内科特任講師。1995年東京大学医学部医学科卒業。 ――旧肝癌登録システムから、NCDに移行された経緯について教えてください。 長谷川:日本肝癌研究会原発性肝癌追跡調査は、我が国で診断された原発性肝癌を対象とした臓器癌登録です。開始当初は紙調査で、第18回調査(2004~2005年に実施)からはファイ...