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医学部地域枠、2020年度から「別枠方式」に限定、厚労省が通知

レポート 2018年10月27日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は2020年度以降の大学医学部入試の「地域枠」について、一般入試とは区別して選抜する「別枠方式」で行い、卒業後に「キャリア形成プログラム」の対象とする旨を都道府県に通知した。都道府県は各大学と書面で合意した上で、各大学の募集要項への記載を求める。「地域枠」の入学定員数は、医療計画にも盛り込む。医政局長通知は10月25日付。 医学部の入学定員は、2008年度以降、緊急医師確保対策等として臨時定員増を図ってきた。「別枠方式」に限ることは、10月24日の「医療従事者の需給に関する検討会」の第23回医師需給分科会で合意が得られていた(『必要医師数「2036年」時点で推計、「地域枠」は別枠の入試で』を参照)。 「地域枠」の学生の選抜方法には、「別枠方式」のほか、一般入試と一括して行い、その前後で「地域枠」を希望するか否かを「手挙げ方式」で募る方法がある。厚労省調査により、「手挙げ方式」では、「地域枠」が埋まらなかった場合、一般入試の定員に充当するケースがある上、卒業後に地域に定着する割合が低いことなどが明らかになっている。 今回の通知は、これらの問題点を解決し、都道府県における計画的な...