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「外国人向け医療ツーリズム病院」、川崎での開設に反対

レポート 2018年10月28日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

仙台市医師会会長の永井幸夫氏 仙台市医師会会長の永井幸夫氏は10月28日、仙台市で開催された第57回十四大都市医師会連絡協議会で、川崎市で、外国人向けの医療ツーリズムを自由診療で行う100床の病院開設の動きがあることについて、同協議会として反対する決議文を1カ月以内に作成、日本医師会などに提出予定であることを明らかにした。前日27日の同協議会の会長会議で決定した。今後、同協議会の今回の主務である仙台市医師会の永井氏が取りまとめを行う。 開設主体は、全国で医療機関を展開する医療法人社団葵会(本部:東京都千代田区)。会長会議で、地元の川崎市医師会と横浜市医師会から問題提起があったという。永井氏は、「これはまさに営利を目的というか、それしか目的がない病院であり、反対の決議文を出す」と説明。まず両医師会からたたき台を出してもらい、永井氏が調整、協議会参加の各医師会に諮り、取りまとめる方針。 川崎市は、「川崎北部」と「川崎南部」の2つの2次医療圏に分かれるが、2018年度の医療計画では、いずれも既存病床数が基準病床数を上回る「病床過剰地域」。10月26日の厚生労働省「地域医療構想に関するワーキン...