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「研修医よ、なぜ忘れる!」と怒ってはダメ

オピニオン 2018年11月10日 (土)  志賀隆(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)

最近でこそ「先生は怒ることがあるのか?」「温和である」「そんなに穏やかで本当に救急やっているの?」なんて言っていただけることが増えてきた私ですが、もともとの性格は短気で、家族からは今でもよく指摘されています。研修医の時は同期と口論になってしまったり、お酒に酔った患者さんと険悪な雰囲気になってしまったこともありました。私の職場の同僚を見ていても、怒りで我を失ってしまう人や、パフォーマンスが低下してしまう人がよくいます。「うまくアンガーマネジメントができていたら、起きなかったトラブルや疲弊があるのに残念!」と思うことが多いので、今回は「怒り」ついて取り上げてみました。 「温和」などの表現で私を言い表していただくことが増えた今でも、 「救急医は振り分けだけしていて何が楽しいんですか?」 「一生研修医みたいな診療していてやりがいあるんですか?」 あるいは、 「偉そうにしやがって!何様のつもりだ!(と飲酒後の患者さんに言われる)」 などの言葉を浴びると、お腹も満たされて、ぐっすり寝れた日ならまだ平然とできるかもしれませんが、忙しい時や疲労のある時にはついカッとしてしまうこともあります。発した主が...