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医師多忙の理由、「書類作成」トップ

レポート 2018年10月31日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

病院勤務医に所定外労働が生じる理由は、診断書やカルテなどの「書類作成」がトップ――。厚生労働省が10月30日に発表した2018年度版過労死等防止対策白書で、医師がこのように考えていることが明らかになった。看護職員でも看護記録などの書類作成がトップで、病院としての回答でも書類作成が上位に上がっており、事務的な作業のウェイトが高くなっていることが浮き彫りになった(資料は、厚労省のホームページ)。 調査では全国の4000病院(有効回答1078件)とそこに勤務する医師2万255人(同3697件)、看護職員2万266人(同5692件)を対象にアンケートを実施。2017年12月26日~2018年1月24日に実施し、2017年12月1日時点の状況を回答するよう求めた。 所定外労働が発生する理由として、医師の回答は「診断書やカルテ等の書類作成のため」が57.1%で最多、次いで「救急や入院患者の緊急対応のため」が57.1%、「患者(家族)への説明対応のため」が51.8%。これらの回答が50%を超えた。 看護職員では、50%を超えたのは「看護記録などの書類作成」の57.9%のみ。病院調査では「医師の所定外...