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プライマリ・ヘルス・ケアで新国際宣言を採択

レポート 2018年11月1日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

横倉氏 日本医師会会長の横倉義武氏は10月31日、WHO(世界保健機関)加盟各国政府の代表者らがカザフスタン共和国の首都アスタナに集い、開いた国際会議で、プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)に関する新たな国際宣言「アスタナ宣言」を採択したと報告した(アスタナ宣言については、日医ホームページ)。 同会議の会期は10月25、26日の2日間で、カザフスタン保健省、WHO、ユニセフの3者が主催。WHO加盟の各国代表のほか、保健医療関連国際機関・団体、アカデミア、市民社会団体代表ら約2000人が集まり、横倉氏は世界医師会の前会長として出席した。 横倉氏は「アスタナ宣言」について、1978年9月に旧ソビエト連邦で採択した「アルマ・アタ宣言」40周年を記念に開催された同国際会議の成果物として採択したと説明。同宣言文に「多分野の状況において人々の健康ニーズに効果的に対応するため、医療従事者および第一次医療で働く他の医療従事者に適切な業務と報酬を創出する」との一文を明記したことなどの特徴も紹介した。 同宣言文は7つの要素で構成されており、PHCに関する構想やPHCのための取り組みなどをまとめている。PHC...