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ICRC事業総局長「紛争地の医療、全ての国が関心を持つべき」

レポート 2018年11月1日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

ICRCの事業総局長ドミニク・シュティルハルト氏 赤十字国際委員会(ICRC)の事業総局長ドミニク・シュティルハルト氏が10月31日、日本医師会館で「紛争下における医療活動の現状と課題―ICRCが見た現実と対応を中心に―」と題し、紛争下におけるICRCの使命や医療分野での活動、ここ20年間の紛争地における変化などに関して講演した。日本医師会会長の横倉義武氏は講演前、「ヘルスケアインデンジャー、紛争下における医療について、日本で一層周知される機会を作っていきたい」と意気込みを示した。 ICRCは1863年に戦場で誕生し、192カ国の赤十字の母体となっている。シュティルハルト氏は1964年7月生まれ。1990年に人道支援要員としてICRCで勤務を始め、2000年以降は現場やジュネーブ本部で要職を歴任した。イスラエルやスーダンでICRC代表部の首席代表を務めた他、人事システム刷新プロジェクトの総責任者などを経て、2014年にICRC事業総局長に就任。世界80カ国以上で展開する人道支援活動の最高責任者を務めている。 シュティルハルト氏は冒頭、ICRCの使命を「武装紛争で苦しんでいる人々の苦痛を...