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聖マリア病院からは「当直」の言葉をなくした- 島弘志院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年11月3日 (土)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら 2018年2月に労働基準監督署から長時間労働などについて是正勧告を受けた、福岡県久留米市の聖マリア病院。久留米消防署の救急搬送の半数余りを受ける基幹病院として、救急体制を維持しつつ、どのような改善策を採ったのか。島弘志院長に伺った(2018年7月26日にインタビュー。改善の内容は(『厳格な監督官が聖マリア病院に労いの言葉をかけるまで』を参照)。 ――外来の体制を一部縮小されたわけですが、労基署に入られると、やはり縮小がファーストチョイスになってしまうものでしょうか。 そうですね。指導ですから。基本的には本人や家族から労基署に相談があれば、必ずそこに行って内容を確認して、法的に問題があればそれを是正するというのは、警察と一緒ですね。2年ぐらい前に、健全な職場環境を形成するという大きな目的のもとにどんどん企業に入っていきましょうというふうに制度が変わりました。医療施設もその一つということで、どんどん入ってきています。医療界で言う個別指導のような発想でね。 一方で働き方改革の議論が厚生労働省を始めとして進んでいますが、間に合わないですよ。医師については2018年度末までに...