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病院の機能分化、構築は道半ば -島弘志・聖マリア病院病院長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年11月16日 (金)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――外来を縮小したことによる影響はありますか。 私たちみたいな地域の中で拠点になっている中核病院の場合は、特にかかりつけ医との連携の中で、外来も診療内容も専門特化することを求められているので、単なる一般外来としての部分はもちろん縮小して構わないわけです。その分、よそができないような専門的な外来に取り組んでいく形で診療体制を変えるということです。救急患者を犠牲にしないことを前提にして考えれば、もうそういう形でしかあり得ないです。時代にちょうどマッチしているな、という思いはありますけどね。 そうは言っても、昼間も患者さんは紹介状を持って来ます。外来を縮小せざるを得ないことは、きちんと近隣の医療施設にその内容をアナウンスしましたが、それでも例えば、毎日診ていたのが隔日になった診療科は、診察日ではなくても、紹介状を持ってきた患者さんは必ず診るようにと言っています。 ――近隣の医療機関も、当然、機能分化してやっていこう、という方向でしょうか。 なかなかそうはならないです。国として進めている、かかりつけ医という機能、限られた医療資源の中で機能分化と連携強化という言葉はいつも使わ...