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「働き方改革」、最初ははらわた煮えくり返る思い - 島弘志・聖マリア病院病院長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2018年11月23日 (金)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――そうしたシステムを構築してくるときに、働き方を考慮しながらの構築だったら良かったのですが、そこにまだ意識がいってなかった時代ですね。 誰も何も言っていませんでしたから。当時の当直は当直じゃないなどという話になるとは誰も思っていません。初期臨床研修制度が始まったころ、2年間は研修をする人であって、労働者ではないというような発想でずっと来ていたのに、ここに来て初期臨床研修医も労働者ですと言われました。いろんなことを、考え直す時期に来ているのかなと思いますが、一方では医療現場の現実を知らずにいきなり労基署がどんどん入り込んできます。われわれが準備してある程度、対応して考えた後ならば分かりますが、いきなりですからね。 いずれにしても、働く環境を改善していくことは、組織としては絶対やらなくてはいけないことです。そういう意味では、最初は、はらわたが煮えくり返るような思いでしたが、だんだんいろいろ取り組んでくると、今がいいタイミングかどうかは別にして、仕方ないかなという思いもあります。前向きに捉えないとね。大きな改革にはなって行くでしょうが、混沌とした状況の中でいきなり改革を...