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臓器別講座の弊害「専門外を診られない」「一臓器で臨床は成立せず」

レポート 2018年11月10日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

Q 臓器別講座の弊害を実感したことがある場合、具体的にどのような出来事でしたでしょうか。 調査結果はこちら⇒臓器別講座の弊害、年齢上がるごとに実感 ・臓器別で対象疾患がストライクゾーンである場合は問題ないが、そうではなく、疾患臓器が多岐にわたる場合など、すんなり引き受けてくれない。どこが中心で見るかあやふや、どこの科も中心で診たくない。今までいた病院が悪かったのかもしれませんが、勤務医は押し付け合いばかりでした。ある程度、臨床に対しての向上心がなければ仕事が少なくても多くても給料など見返りは一緒ですからね。楽するか、自分の経歴にかかわる研究に時間を割くかですよ。【内科その他】 ・医局員が少なく、自分が依頼した患者の術後の管理体制の不十分さを家族からよく不満や苦情をもらった。【内科その他】 ・入院患者は、多種の病気を持っているから、専門外のことは、素人並みになってしまっている。【内科その他】 ・専門外として患者の訴えを無視する医師がいる。【内科その他】 ・臓器別に薬が出て結果的にポリファーマシーになる【内科その他】 ・特に内科で、少しでも自分の専門を外れると全く診れないダメ医師が増えたこ...