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「なんとなく」で診療しないために - 岩田健太郎・神戸大大学院医学研究科教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年11月9日 (金)  聞き手・まとめ:大西裕康(m3.com編集部)

感染症に関する多数の著書に加えて、後輩医師の指導法や、専門医を持っている漢方関係、そして時間の使い方と、神戸大学大学院感染治療学分野教授の岩田健太郎氏が筆を振るう領域は幅広い。最新著書は9月に出版した『Dr.イワケンのねころんで読める英語論文』(メディカ出版)。発売前からAmazonの「医学関連語学」分野などで人気ランキング1位を獲得し、発売直後に重版も決まった。なぜ今、Dr.イワケンが英語論文の読み方を語るのか――。執筆のきっかけや医師に英語論文を読む力が不可欠な理由、書籍を作る際の工夫についてお聞きしたほか、熱く情報発信し続ける源泉となったニューヨーク研修医時代の極貧生活についても伺った(2018年10月26日にインタビュー。全3回の連載)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――たくさんの著書を持つ先生がなぜ今、英語論文の読み方についてお書きになったのか教えてください。 岩田氏 誰でも英語はできるようになるし、特別な才能は必要なく、続ければ読めるようになるし、読む力も向上していくので、やり続けることが大事なんだ、ということを伝えたかっ...