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「ボケとツッコミ」で診療に役立つ英語を学ぶ - 岩田健太郎・神戸大大学院医学研究科教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年11月14日 (水)  聞き手・まとめ:大西裕康(m3.com編集部)

――最新著書の『Dr.イワケンのねころんで読める英語論文』には、日本の診療に疑問を投げかけるような熱いメッセージ(詳しくはVol.1『「なんとなく」で診療しないために』を参照)も含んでいながら、構成自体は「ボケとツッコミ」で進んでいく対話調で、「ゆるキャラ」のようなイラストも特徴です。読みやすさや親しみやすさというのを大変意識されていると感じました。 僕は学習メソッドとしての対話調をすごく大事にしています。ソクラテスの時代から学習者を主体にする有効なメソッドとして知られています。「英語のここができない」「英語論文のここが……」という問いかけに、「こうやって突破できるよ」と応える手法は、ただただ説明するより頭に入りやすい。プラトンが書いた本は、大雑把に言って「ソクラテスさんが『この問題、どうなってんねん』と突っ込んでくる人に対し、『いやいや、せやからそれは……』と答えた」の繰り返しです。何千年も前から、お釈迦様もキリストもそうで、問答を重ねていくことで考えなどを伝えています。今作に関しては、僕が研修医や看護師たちと実際に話した内容を思い出しながらシナリオを作りました。 漫画やイラストは伝...