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長時間労働是正は重要も、医師の特殊性に配慮を

レポート 2018年11月7日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

日医の小玉弘之氏 全国医師会勤務医部会連絡協議会は11月3日、長崎市内で開いた会合で医師の働き方改革に関する「ながさき宣言」を満場一致で採択した。医師の長時間労働是正の重要性には理解を示しつつも、医師の特殊性への配慮や若手医師の学習の機会確保を求めたほか、勤務医の過重な勤務実態を広く周知することで国民全体の理解が深まるとの考えも示した。日本医師会常任理事の小玉弘之氏が11月7日の定例記者会見で明らかにした。同協議会は日本医師会主催で毎年開催。今年は計353人が参加し、小玉氏によると勤務医の占める割合は全体の約8割で300人程度という(同宣言全文は、日医ホームページ)。 小玉氏は、「関係各方面に配布し、宣言の内容が実現するように取り組んでいく」と述べた。 同宣言では、1857年に来日したオランダ軍医ポンぺ・ファン・メールデルフォールトの言葉で、長崎大学医学部建学の基本理念として伝わる「医師は自らの天職をよく承知していなければならぬ。ひとたびこの職務を選んだ以上、もはや医師は自分自身のものではなく、病める人のものである」との言葉を引用。その上で、以下の3点を宣言した。 一.長時間労働の是正...