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費用対効果評価「価格調整」方法、変更か否か

レポート 2018年11月8日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会は11月7日に費用対効果評価、薬価、保険医療材料各専門部会の合同部会を開き、価格調整方法などについて議論した。試行的導入では増分費用効果比(ICER)に応じた価格調整方法として引き下げ率をスロープ状に設定したが、有識者による検討会では本格的導入に当たって階段状の方式を提案し、委員からは反対が続出。継続審議となった(資料は、厚生労働省のホームページ)。 その他、価格調整率などの論点については、おおむね了承を得た。 試行的導入でのスロープ方式 新たに提案した階段方式。 (2018年11月7日中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門部会・薬価専門部会・保険医療材料専門部会合同部会資料) 参考人として出席した有識者検討会メンバーの福田敬氏(国立保健医療科学院医療・福祉サービス研究部長)は、試行的導入時のスロープ方式について、価格調整率が連続的に変化するため、ICERの値を1点に決めなければならないが、分析に適したデータが複数ある場合など、ICERが幅を持って評価される場合もあると指摘。 それに対し、階段状方式の場合、例えば基準値を2つ設定し、ICERが「基準値1」以下の場...