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山梨大学はフルマッチ、県全体のマッチ率もトップ

レポート 2018年11月9日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月18日に公表された2018年度の医師臨床研修マッチングの最終結果で、47都道府県の中でマッチ率がトップだったのは山梨県だ。2017年度の25位から躍進、マッチ率は96%だった(定員73人に対し、マッチ者70人。『6都府県の研修医割合、下げ止まり、2018年度マッチング最終』を参照)。県内の基幹となる山梨大学医学部附属病院のマッチ率も、定員40人に対し、フルマッチだ。 山梨県全体、および山梨大学のマッチ率は、ここ数年は60~70%で推移していた。2018年度に大幅に改善した理由について、山梨大学医学部附属病院臨床教育センター長の板倉淳氏は、次のように語る。「第一に、地域枠を含む修学資金貸与者の山梨県内定着率が高まったこと。第二に、卒業予定者が、留年の関係で、前年度の120人から140人に大幅に増加したことも大きい」。 (提供:山梨大学) 修学資金貸与者の地元定着を図るため、2012年度の入学者から返済免除要件を見直し、山梨県内の病院が実施する初期臨床研修の修了を条件とした。山梨県全体での修学資金貸与者の県内定着率は60~70%だったが、その1期生の卒業年次に当たる2017年度は92...