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BCGワクチン問題、日医が厚労省に抗議文提出

レポート 2018年11月9日 (金)  岩崎雅子(m3.com編集部)

乾燥BCGワクチンの添付溶剤(生理食塩液)から国の定める基準を超える濃度のヒ素が検出され、現在は出荷停止となっている問題で、日本医師会副会長の松原謙二氏と常任理事の釜萢敏氏は11月9日、日本医師会館で、厚生労働省医薬・生活衛生局局長の宮本真司氏らに、「本来は日本医師会をはじめ関係機関に速やかに情報提供した上で、対応を検討すべきもの。再発防止に万全を期すことを求める」とする抗議文を手渡した(『BCGワクチン新製品、11月16日以降に出荷見通し』を参照)。 BCGワクチンを巡っては、厚労省が11月5日に開いた「薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会」で問題が発覚。厚労省は8月9日に、国内唯一のBCGワクチン製造業者である「日本ビーシージー製造」(東京都文京区)から基準値以上のヒ素が検出された旨の報告を受けていたが、日医が情報を把握したのは、同調査会の資料が公開された11月2日だった。日医は、厚労省が問題を認識していながら、医療関係者や市町村、国民に情報提供をしなかったことに対し、「今回は毒性がないとのことだが、情報提供の在り方に大きな問題があった」と疑問視し...