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医師の働き方「死んだら元も子もない」

レポート 2018年11月11日 (日)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」(座長:岩村正彦・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月9日に第11回会議を開催し、勤務環境改善策について議論した。順天堂大学医学部公衆衛生学講座教授の谷川武氏のプレゼンテーションでは、慢性的な睡眠不足状態にある場合には脳・心臓疾患やストレス反応、抑うつ度は睡眠と有意に関連があるなどの研究を紹介。「労働自体は医師にとっては楽しいことが多く、ついついやり過ぎてしまう。だが、働き過ぎて死んだら元も子もない。せめて睡眠だけは確保しようということだ」と述べ、連続勤務時間の制限やインターバル規制などで睡眠時間確保に留意した健康確保措置が必要だと訴えた(資料は、厚労省のホームページ)。 谷川氏は、厚労省が2017年から2018年にかけて行った病院勤務医の勤務実態調査(タイムスタディ調査)によれば、当直時でも一睡もできないことは稀で、一定程度は眠れていることが多いことを改めて紹介。一方で、米国で行われた、ディスプレイに数字が表示されたらボタンを押して反応速度を測り、客観的な「覚醒度」を調べる調査で、睡眠8時間未満、6時間未満、4時間未満、全く眠らせ...