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冠動脈疾患の「診断支援システム」、7500点で保険適用に

レポート 2018年11月14日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月14日、冠動脈CTと組み合わせ、冠動脈疾患の治療の要否などの診断を支援するプログラム「ハートフローFFRCT」(ハートフロー・ジャパン合同会社)を新規技術料として認めることを承認した。現在は心臓CT のみでは診断が困難な場合に行うSPECT やPETに置き換わる検査と位置付けられるため、点数もPETの点数(7500点)を準用する。推定適用患者数は、年1万6300人(資料は、厚生労働省のホームページ)。 「ハートフローFFRCT」は心臓CTのデータを基に、数値流体力学解析を行うことにより、FFRCT(冠血流予備量比)値を算出し、診断を支援するプログラム。日本人1000例を含む5000例の国際共同試験(ADVANCE試験)では、心臓CT単独の場合と比較して、「ハートフローFFRCT」使用により、追加の冠動脈造影検査は34%減少、冠動脈形成術の治療は15%減少した。厚労省保険局医療課企画官の古元重和氏によると、SPECTやPETの場合は、追加の冠動脈造影検査は4.2%減というデータがある。 PETの点数(...