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「政策決定の過程にも仲間がいることを知ってほしい」―堀岡伸彦・厚労省医師養成等企画調整室室長◆Vol.4

スペシャル企画 2018年12月16日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:改めて、医系技官とはどのような職種なのかについてお聞きします。なぜ医系技官という存在が必要なのか、普通の行政職とはどのように違うのでしょうか。 堀岡:厚生労働省は、外局を含めると実は3万人ぐらいいますが、医系技官はそのうち300人弱です。いわゆるテクノクラート(技術官僚)です。テクノクラートがどれくらいいるかは国によって違っていて、例えばフランスはテクノクラートが政策を作るべきと考えている国です。日本はどちらかというとビューロクラート(技術官僚以外の官僚)が主体ですが、医療行政に関しては、たぶんどの国でもテクノクラートが一定の役割を果たすことが必要だと思っています。 必要性を理解していただくのは厚労省で一緒に働かないとなかなか難しいところがあるかもしれませんが、例えばですが、「広汎子宮全摘術」の保険点数を決めるのに、子宮も診たこともなければ手術場に入ったこともない人が――その手術ができるかどうかは別です――できるかということです。 あと、霞が関の役人のほとんどは、霞が関でしか働いたことがない人の集団です。その中で、医系技官というのは非常に特殊で、外で働いている人が入ったり出たりし...