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管理職による当直多数、必死のやりくり - 黒木嘉人・飛騨市民病院病院長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年11月28日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

「医師の働き方改革」の波は、大病院だけでなく地方にある中小規模の病院も容赦なく洗う。岐阜県飛驒市の国民健康保険飛騨市民病院(一般病床46床、地域包括ケア病床12床、医療療養病床33床。2017年度は平均在院日数が一般病床17.3日、病床稼働率は病棟全体で年平均70.8%。1日当たりの外来患者数212.1人、救急車の搬送件数は年間351台)もその一つ。2017年12月に高山労働基準監督署の指導を受け、当直の扱いの見直しや、時間外労働手当の遡及支払いを行った。常勤医は病院長の黒木嘉人氏を含め6人。少ない時は3人しかいなかった。医師確保に苦慮する中、どのようにやりくりをしているのか、うかがった(2018年9月26日にインタビュー。全2回の連載)。 ――労働基準監督署の指導が既に入ったそうですね。 はい、2017年12月です。宿日直の現状を見られて、これは認められないと指導がありました。救急や夜間の患者さんを診ているので、宿日直の基準に照らし合わせて、「時間外労働として手当を支払いなさい」と。それまでは、1日当たり幾らという単位で、当直手当を各医師に支給していたのですが、3カ月さかのぼって時間...