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後期高齢者窓口負担「2割」で応酬

レポート 2018年11月15日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所長)は11月14日、「経済・財政再生計画改革工程表等における医療保険関係の主な検討項目」について議論した。事務局提出資料の主な論点ではない負担と給付の問題で意見が多く出て、後期高齢者の窓口負担について、全国健康保険協会理事長の安藤伸樹氏が「止めることなく早急に結論を得ることをお願いしたい」と引き上げへの議論を加速することを求めた一方で、日本医師会副会長の松原謙二氏が「これ以上、窓口負担を上げるのは反対だ」と反論した。 日本商工会議所社会保障専門委員会委員の藤井隆太氏が「財政健全化の手綱を緩めることなく、社会保障費の抑制を進めるべきだ。ただし、薬価改定に過度に依存した抑制は開発意欲を削ぎ、イノベーションを阻害することになる」と切り出したところ、健康保険組合連合会副会長の佐野雅宏氏は「高齢者医療費の負担控除、この見直しについて立ち止まることなく前に進めて欲しい」と応じた。 負担増に反対する意見に対しては、安藤氏が「既に75歳以上で1割の人に2割ということではなく、今年74歳になった方が2割負担で、その方が...