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「外国人旅行者に対する医療提供検討会」が発足

レポート 2018年11月15日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

厚生労働省は11月14日、「訪日外国人旅行者等に対する医療の提供に関する検討会」の第1回会議を開いた。構成員からは、医療ツーリズム問題などの議論を求める声が上がったが、厚労省は「観光目的の訪日外国人への医療提供体制に論点を絞りたい」と説明。会議では、受け入れの拠点となる医療機関の選定などについて議論した。同会議は2018年度末までに、医療機関の整備方針や医療通訳者の確保等、計6項目に関して一定の見解をまとめる方針(資料は、厚労省ホームページ)。 会議冒頭では、医政局長の吉田学氏が「外国人観光客が増える中、医療機関などに関連する分野で、言語の違い、支払いの違いなどが課題になっている。厚労省の当面の課題について検討をいただき、議論をしっかり受け止めて今後の施策に反映したい」とあいさつ。 続いて、聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科長の遠藤弘良氏が座長に選出された。メディカルツーリズム問題を約6年間研究してきた遠藤氏は、「大事な検討会の場で、現場で外国人患者さんの医療にご尽力いただいている皆様と議論ができることをうれしく思う。しっかりとした報告書を提出したい」と意気込みを語った。 第1回「訪...