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AJMC、「大学医学部入学試験制度に関する規範」公表

レポート 2018年11月16日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)、大西裕康(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC)は11月16日に記者会見を開き、「大学医学部入学試験制度に関する規範」を公表した。どんな入試枠であっても、性差で一律的に判定基準に差異を設ける事例は「不適切」であるとした。多浪についても一律的な差異は「不適切」だが、例えば地域枠では「各地域の状況を勘案し、社会に説明可能な範囲で入試要項に記載すれば実施可能」とした。規範は、16日の理事会で承認した。 AJMC会長の山下英俊氏(山形大学医学部長)は会見の冒頭、東京医大等の入試不正で、関係者に迷惑をかけたとし、「まず真摯にお詫びを申し上げる」とあいさつ。 規範では、各大学がアドミッションポリシーに則り、入試を行う自治は認められるものの、「種々の法律や規則・通達等の広い意味での法を陵駕するものではなく、時代の社会通念や常識の域を超えてはならない」とした。この前提の下で、「公平性」(国民から見て公平であること)と「医療人確保」(国民にとって良い医療人、医学者になり得る人材を確保すること)という2つの尺度に照らし合わせ、公正な入試を行うことを原則としている。「全国の大部分の大学医学部が健全な法人として活動している...