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地域医療支援病院、「2つの機能」追加に向け議論開始

レポート 2018年11月16日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は11月16日の「第15回特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」(座長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)に、地域医療支援病院の見直しの方向性として、(1)地域でかかりつけ医等を支援するために必要とされる機能、(2)医師少数区域等を支援する機能――という2つの機能追加を提案した。承認要件とするか、通知等で努力義務規定とするかは未定。 (2018年11月16日「第15回特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」資料) 今年の医療法改正で、医師確保対策として「医師少数区域等での勤務経験を厚労大臣が評価、認定」し、そのインセンティブとして「認定医師等を、地域医療支援病院の一部の管理者とする仕組み」が創設された。(2)はその関連で議論が必要な機能。ただ、構成員からは、これら2つの機能にとどまらず、地域医療支援病院に関する根本的な議論を求める声が相次いだ(資料は、厚労省のホームページ)。 日本医師会副会長の中川俊男氏は、「(1997年の第3次医療法改正時の)設立の趣旨から考えて、地域医療支援病院は、一定の役割を終えたのではないかと思う。地域医療...