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「物語を通して細胞の働きを紹介する漫画らしい」と気付いた - 『はたらく細胞』漫画家・清水茜氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年12月9日 (日)  長倉克枝(m3.com編集部)

――どういう方に、どういう風に読んでもらいたいと描かれていますか? 「擬人化もので行こう」と担当編集さんに最初に言っていただいた時には、キャラクターがただかわいくて、かっこよくて、楽しくおしゃべりをしているものだと思っていたんですけれど、何話か描いた後に、「(『はたらく細胞』は)物語を通して細胞の働きを紹介する漫画らしい」と気が付いて。そこを目指しているのかなと。そこから「ああ、なるほど、面白いな」と思ったんですけれど、難しいなあとも思いました。 私が最初に想定していたのは、物語性とかあまりなくて、擬人化キャラクターたちがほのぼのおしゃべりをしているだけ、みたいな漫画だったんです(笑)。 (担当編集者) 描いていくうちにね。実用性とかがね(笑)。 そうですね。実用書みたいな感じになっていって。 ――何話くらいからそう意識されたんでしょうか? もう、2話目くらいから。結構早い(笑)。 ――「役に立つ」というのと漫画としてのエンターテインメントの両立ってすごく難しそうですね。 (専門的な正確性からは)白血球(好中球)さんは、いつかは死なないといけないんですけど、(漫画の中では)なかなか死ね...