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受験差別を受けた「当事者」の声、伝えたい - 竹口優三・福島医大6年生に聞く

レポート 2018年11月23日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

福島県立医科大学医学部医学科6年生の竹口優三さんが11月16日、「適正な手続により権利の回復を求める医学部差別入試当事者の会」を発足させた。竹口さんは、「東京医大等入試差別問題当事者と支援者の会」の10月の記者会見で、実名で登壇した3人の医学生のうちの1人。6年前と7年前の東京医科大学の入試で不合格となった。 新たな会の目的や東京医大入試不正問題の受け止め方について、この時期に新たな会を発足した理由も含めてお聞きした(2018年11月18日にインタビュー)。 ――まず簡単な自己紹介をお願いできますか。 竹口優三さん 私は社会人を経験して、東京医大を含む医学部を複数回受験した後、4浪以上に相当する年齢で2013年4月に福島県立医科大学に入学しました。働きながら進級し、現在医学部6年生です。一般枠で入学しましたが、1年生の時から、細胞統合生理学講座に所属し、講義や臨床実習に加えて仕事の傍ら、研究を続けてきました。iPS細胞の品質評価などに関する研究発表も行っています。来年2月には医師国家試験は受けますが、迷った末に臨床研修をせずに、まず大学院に進学して論文を完成させ博士号を取得することに決...