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インフル治療、「何も処方しない」を実践できるか

オピニオン 2018年11月26日 (月)  木川英(川越救急クリニック副院長)

私のクリニックのある川越(埼玉県)も朝晩寒くなり、夜が訪れるのも早くなってきた晩秋ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。前回の災害医療に対する皆様のお考え、私と同じようなご意見や異なる視点からのご意見ありがとうございました。大変参考になりましたので、まずは振り返ってみたいと思います。 『情報共有ができていない』 災害医療への協力をしたいと考える医療従事者は多いと思われるが、必要な医療をどこへ提供するかという司令塔がしっかりしていないことが多い。さまざまな団体が自律的に動き、仕事の重複や連携不足があることが見受けられる。自分本位で身勝手な行動を取る医師に閉口した。 西日本豪雨の被害を受けた岡山県の記事にもありましたが、指揮系統が機能していない場合が多くあるようで、さらにさまざまな団体が現地に入ります。現場ではそれらをさらに統制できる機構を構築してそこからの指令が必要だと思われました。基幹病院がやるのか、市町村単位でやるのか、ケースバイケースでしょうが、あらかじめ決めておくことで情報の集約ができると思いました。 『支援の仕方を勘違い』 必要とされる医療が時間と空間の両面で変化するが、通信手...