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HPVワクチン、副反応疑い報告の傾向に変化なし

レポート 2018年11月26日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は11月26日、第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と平成30年度第10回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同開催会議において、HPVワクチンの副反応疑い報告について、2018年5月1日から8月31日までの4カ月間の実績を報告した(資料は、厚労省のホームページ)。 同期間の報告のうち、症状の発生日も同期間だったのは、ガーダシルによる血管迷走神経反射の1例のみ。報告医による評価は「接種との因果関係はあり」だが、重篤度は重くなく、軽快している。座長を務めた、副反応検討部会の部会長を務める桃井眞里子氏(自治医科大学名誉教授)は、「(症状の発生が)期間外の報告も含め、全体の傾向としてはこれまでの報告の内容と大差はない。アナフィラキシーも1例もない」と総括した上で、「今回の副反応疑い報告によって、その安全性においては新たなシグナルの検出はない。従来通りの評価という結論でいいか」と取りまとめ、委員の了承を得た。 本合同部会は、約4カ月ごとに、各種ワクチンの副作用疑い報告について、厚労省から報告を受け、その安全性を評価する。報告は、同時接種さ...