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がん遺伝子パネル検査の対応を迅速化、抗がん剤の適応外使用で

レポート 2018年11月27日 (火)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は、製造販売承認済みの抗がん剤を適応外使用で治療に使うと効果が期待できるとの結果が、がん遺伝子パネル検査で出てくることを想定した準備を進める。現在、国立がん研究センター中央病院、東京大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院の3施設が「先進医療B」として保険診療との併用(保険外併用療養)でがん遺伝子パネル検査を実施しており、抗がん剤の適応外使用を推奨する結果が出るのは時間の問題と見られている。必要な場合に「患者申出療養」の制度で保険外併用療養を認めるため、あらかじめ包括的な研究計画書を作成しておき、迅速な対応を可能にする考え(がん遺伝子パネル検査の実施状況については、『がん個別化医療に向けた遺伝子パネル検査、初の先進医療に』、『東大病院の「Todai OncoPanel」、先進医療B』、『阪大病院のがん遺伝子パネル検査、3件目の「先進医療B」』を参照。保険外併用療養については厚労省ホームページ)。 11月22日、患者申出療養評価会議が厚労省の提案を承認。今後は、中医協への報告などを経て進む見通し。厚労省はあらかじめ用意しておく研究計画書の作成を国立がん研究センター中央病院に依...