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2018年度の地域枠充足率81.6%、24府県が「8割未満」

レポート 2018年11月28日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は11月28日の「医療従事者の需給に関する検討会」の第24回医師需給分科会(座長:片峰茂・長崎大学前学長)で、「地域枠履行状況等調査」(確定版)の結果を公表した。2018年の臨時定員増員と関連する地域枠の定員、計1014人のうち、奨学金貸与者数は827人で、充足率は81.6%にとどまることが明らかになった。充足率が8割に満たないのは、47都道府県中、24府県(22大学、38プログラム)に上る。臨時定員増員と関連する地域枠を持つのは、66大学(資料は、厚労省のホームページ)。 (2018年11月28日医師需給分科会資料。詳細は「資料3」の7ページを参照) 臨時定員増員が始まった2008年度以降の地域枠の実績を見ると、定員に対する奨学金貸与実績は、入試を一般枠と別に行う「別枠方式」95%、入学前後で地域枠希望者を募る「手挙げ方式」69%、義務年限終了までの推定履行率は、「別枠方式」94%、「手挙げ方式」84%。いずれも「別枠方式」の方が高く、地域枠卒業生の地元定着策としては、「別枠方式」の方が有効であることが示された。 「別枠方式」の内訳を見ると、義務年限終了までの推定履行率は、...