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九大名誉教授・前原氏「外科学、がん治療学でさらに努力続ける」

レポート 2018年12月3日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

授賞式で挨拶する九大名誉教授・前原氏 2018年3月末日で九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)教授を退任し、同4月1日から公立学校共済組合九州中央病院の病院長を務める前原喜彦氏(九州大学名誉教授)は10月18日、日本癌治療学会が横浜市内で開いた学術集会で日本癌治療学会中山恒明賞受賞記念講演を行った。 講演に先立って開かれた授賞式では、日本癌治療学会について「昭和60年に入会し33年、私の外科医人生、研究者人生の中で最も力を入れてきた学会の一つ」と紹介し、代議員、理事、そして理事長を務め、長年にわたって運営にも携わってきた学会活動を振り返った。その上で、関係者に謝辞を述べ、「中山恒明先生は、私が最も尊敬する外科医のお一人であり、この賞を受賞できることは外科医にとってまさにこの上ない喜びと感じております。これから、受賞を励みに、外科学、がん治療学の道でさらに努力を続けたい」と力強く語った。 記念講演では、約15年教授を務めた九大第二外科での取り組みや、自身が理事長を務める「がん集学的治療研究財団」での取り組みを中心に下記の6領域に分けて紹介した。 (1)がん創薬につながる基礎研究 (...