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我が国手術症例95%を占めるデータをより信頼性の高いものに

オピニオン 2018年12月9日 (日)  NCD事務局

2010年当時、日本消化器外科学会は日本外科学会と共に外科系諸学会に働きかけ、NCD立ち上げへ尽力した。その後もNCD運営の中心的な役割を担う学会として、フィードバック機能やAuditなどにおいて先駆的な取り組みを続けている。同学会理事長で東京大学大学院消化管外科学教授の瀬戸泰之氏と、同学会データベース委員会委員長で神戸大学大学院教授の掛地吉弘氏に、消化器外科領域におけるNCDの役割と意義についてお聞きした。(本文中、敬称略) プロフィール 瀬戸泰之(せと やすゆき):東京大学大学院医学系研究科 消化管外科学教授 1984年東京大学医学部卒業 掛地吉弘(かけじ よしひろ):神戸大学大学院医学系研究科外科学講座 食道胃腸外科学教授 1987年九州大学医学部卒業 医療制度の変革に即レスポンスするために、データベース事業を提案 ――NCD設立の経緯について。 瀬戸 2002年の日本消化器外科学会理事会で鹿児島大学の愛甲孝副会長(当時、現名誉会長)から「医療制度が大きく変革する中で、即レスポンスできるものを持っておかなければならない。データバンク的なものを考えないと、我々は任意団体のままである...