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順大、一次試験で一部の女子・多浪を不合格に

レポート 2018年12月10日 (月)  岩崎雅子、水谷悠(m3.com編集部)

順天堂大学は12月10日、都内で会見を開き、医学部入試で、女子と多浪生を不利に扱っていたと明らかにした。一次試験では筆記試験の成績が201位以下の生徒を浪人年数に応じて不合格とし、二次試験は女子が一律に不利となる補正をかけていた。一次試験で受験生を属性により不利に扱っていた事実が明らかとなるのは初めて。ただし、性別と浪人年数以外の要因による不正は、同窓子弟枠を含め確認されなかった。 学長の新井一氏は「(不利に扱う)根拠があり、(大学の)裁量の範囲と考えていた」と説明し、「深くお詫び申し上げる」と謝罪。順大は、2017、2018年度の二次試験で不適切に不合格となった48人を追加合格候補とする。12月28日までに意向確認を行う予定(詳細は、順大ホームページ)。 新井一学長(右)と代田浩之医学部長 順大は文部科学省のアンケートに対し、女子と浪人差別を否定していたが、10月18日、文科省から指摘事項があったとして、第三者委員会の設置を発表していた(『順大、文科省の指摘事項、「AJMC規範で検証」』を参照)。第三者委員会が2017、2018年度の入学試験について調査を行ったところ、一次試験で計1...