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東京など5都府県の「シーリング」、実は過大

レポート 2018年12月12日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京都の2018年度の専攻医採用のシーリングは、過去5年間の専攻医実績の平均値よりも高めに設定された可能性があり、2年目、3年目の専攻医は都内の基幹病院ではなく、他府県の関連病院で研修するとされていたが、現時点でその保証はない――。 厚生労働省と日本専門医機構が12月11日の医道審議会医師分科会医師専門研修部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)に提出した、新専門医制度の地域医療への影響を検証するための資料で、このようなことが示唆された(資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省は過去3回(2012年、2014年、2016年)の三師調査(医師・歯科医師・薬剤師調査)を用いて、「医籍登録3年目」の医師数を都道府県別、診療科別に分析。日本専門医機構は、今年11月13日から11月22日にかけて、全国の専門研修プログラム責任者を対象に実施した調査結果を公表した(速報版。2018年度専攻医がプログラム期間中に研修を行う都道府県とその期間を調査。回収率は85.7%で、採用数8410人のうち、7205人分を回収)。 東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県の5都府県については、14の...