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当直する常勤2人、23区以上の面積支える - 阿部吉弘・小国町立病院院長に聞く

インタビュー 2019年1月14日 (月)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

山形と新潟の県境に近く、両県の中心部からほぼ等距離にある山形県小国町。小国町立病院(一般病床55床、うち地域包括ケア病床10床、2017年度の1 日平均患者数は入院39人、外来139人)は東京23区合計約621平方キロメートルより広い738平方キロメートル、人口約7800人をカバーする。常勤医は阿部吉弘院長と副院長含めわずか3人で、院長と副院長が週2回程度当直に入り、非常勤医師の助けも借りてなんとか回している(2018年10月10日にインタビュー)。 ――院長、副院長が週に2日ほど当直に入られていますね。 常勤は私を含め3人ですが、1人は当直に入れない事情があります。山形県全体で苦しいところを応援しようと山形大学と関連病院などでつくっている蔵王協議会からパートを派遣してもらっています。土日も当直に入ってもらって、本当に助かっています。山形県内に、院長が当直をしない町立病院はないと思いますが、その中でも一番常勤が少ないです。労働基準監督署が言う、宿日直基準に該当する当直の日もありますが、一晩に6人も来る日もたまにはあります。飯豊連峰、朝日連峰という名の知れた山系があり、滑落などが出ます。...