1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 消費税問題「解決してない」、地域医療を守る病院協議会

消費税問題「解決してない」、地域医療を守る病院協議会

レポート 2018年12月21日 (金)  岩崎雅子(m3.com編集部)

5つの病院団体で組織する「地域医療を守る病院協議会」は12月21日、記者会見を開き、消費税補填問題に関して、「我々は解決したとは思っていない」と見解を示した。同協議会は9月、消費税補填方法の再検討を求める要望書を厚生労働省に提出しており、「追加で要請が必要なものはタイミングを見て再度提出する」としている。 自民党・公明党が公表した「2019年度与党税制改正大綱」で、診療報酬での補填と特別償却制度の拡充・見直しが行われることを受け、日本医師会は「消費税問題は解決と考えている」などの見解を示していた(『「非課税下での消費税問題は全体で解決」、三師会と四病協が合同会見』を参照)。 全国自治体病院協議会副会長の中島豊爾氏は、「補填率がほぼ100%になると言っているが、計算式が示されておらず納得できない。我々の団体としては解決したとは思っていない」と強調。全国厚生農業協同組合連合会理事長の中村純誠氏は、「損税が医師不足に輪をかけて経営の負担になっている。抜本的な改善を望んでいたがまるで改善できず遺憾であり、大変残念」と述べた。 また、医師の偏在問題にも言及。同協議会は医師の働き方改革に関しても要...