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相澤日病会長「医療界のこと、腰据えて考えないと」

レポート 2018年12月25日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は12月25日の定例記者会見で、21日の常任理事会で医師需給や偏在問題について議論し、自由開業の制限や医師少数区域の決め方、医師養成の在り方などさまざまな意見が出たことを紹介した上で、「問題だらけだ。医療界のことを、腰を据えて考えないと、目の前のことだけ考えるとあとで大変なことになるのでは」と警鐘を鳴らした。 医師少数区域は(『医師偏在指標、全国一律に「医師多数区域」「医師少数区域」を設定』を参照)二次医療圏ごとに設定するが、これについて「二次医療圏ごとにすることに、妥当性はあるのか。そもそも二次医療圏自体が崩壊しているところもある」、「都道府県が責任を持ってやれるのか」などの意見が出た。 さらに、足りていないのは病院勤務医であるという認識から、「事ここに至っては自由開業の制限が必要ではないか。ベッド数は制限があるのに、開業には制限がない」との意見も出たと言う。相澤氏は「医師少数区域に送れと言っても、(病院に)そのゆとりはない。解決策が浮かんでこない」と説明。女性や定年を迎えた医師の活用が必要との考えを強調した。...