オンライン診療の手引書、診療科別で国内初

オンライン診療を実施する際の具体的な手順やチェックリストをまとめた初めての手引書（ガイドブック）がウェブサイトで公開された。精神科領域に限定したものだが、医療の質を保つための工夫を含めて詳細に記された、オンライン診療の手引書は国内で初めてという。日本医療研究開発機構（AMED）の委託研究の一環として作成された暫定版をもとに「遠隔精神科医療手引書策定タスクフォース」（総括：慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室専任講師の岸本泰士郎氏）が米国遠隔医療学会の協力を得てまとめたもので、同研究を担当した慶應義塾大学医学部が12月26日に発表した。 「精神科領域における遠隔（オンライン）診療のための手引書」はタスクフォースのサイトからダウンロードできる。同手引書は精神科領域で医師がオンライン診療を実施するための具体的な準備事項、診療の質を保つ工夫、プライバシー保護、緊急時の対応など、具体的なノウハウを含めてまとまっている。オンライン診療を実施する医師のセルフチェックリストなど、実施する医師にとって実用的なものとなっている。 オンライン診療を巡っては今年4月の診療報酬改定でオンライン診療料・オンライン...