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コンサルトのうまいコツ、教えます

オピニオン 2018年12月30日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)

コンサルテーション(コンサルト)を依頼した先生に「なんで先にそれを言わないんだ!」や「君のプレゼンは長いんだが、何を言いたいか分からない!」と言われてしまうと意気消沈してしまいますが、指導医としては、コンサルト依頼をしてそんな残念な結果になってしまった研修医をよく見かけます。そこで今回は、コンサルトについてお話ししたいと思います。 コンサルトの仕方を大学で本格的に学ぶ機会はほとんどありませんが、救急外来を受診した患者の20~40%にコンサルトが必要であったという報告があり(参考文献1)、入院患者についても、他科へ診療を依頼することがよくあります。臨床現場で必要不可欠なスキルの一つとして、研修医が最初に直面する困難な課題と言えるのではないでしょうか。救急外来では当直中に、専門科の先生に電話で診療や治療方針について相談したり、診察を依頼する機会が頻繁にありますので、まずは救急を例に、コツをお伝えします。まず具体例を見てみましょう! <午前3時、初期研修医Aから外科当直医へ電話連絡> 研修医A:夜分遅くに申し訳ありません。当直の初期研修医Aです。 外科医師:はい、どうしましたか。 研修医A:...