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目指すのは「医学モデル」からの脱却 - 佐々木淳・医療法人悠翔会理事長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2019年1月27日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――先生は台湾、中国などに時々行かれています。 海外では、「食べられなくなると、経管栄養になる」という場面をよく目にします。昔の日本と同じ。台湾や上海、香港でもそうでした。少し見ただけですが、「本当はまだ口から食べられるのでは」と思う人もいました。台湾などの医師に聞くと、経管栄養は本当はやりたくないと思うものの、家族が「餓死させたくない」と言うようです。 日本では胃瘻に関するキャンペーンが始まって、ここ10年くらいで一気に胃瘻をやる人が一気に減りました。海外でも何かのきっかけが必要だと思うのです。日本で革命的なチェンジを起こした経験があるので、そこをお手伝いできたらと思っているんです。 「在宅医療カレッジ」を主宰する、医療法人悠翔会理事長の佐々木淳氏 ――海外でのコラボレーションなどは考えているのですか。 我々が海外で何かをやることは考えていないです。我々が海外に行くのは、自分たちの固定観念に気付き、発想の自由さを取り戻すことが目的です。海外には、法人のコアのメンバーも同行します。 日本のような介護保険を持っている国はありません。医療保険でも在宅医療がこれだけ手厚い国は他にない。そうし...