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日常診療で使える「究極の食事」 - 津川友介・UCLA助教授に聞く ◆ Vol.2

インタビュー 2019年1月13日 (日)  聞き手・まとめ:大西裕康(m3.com編集部)

――執筆理由の一つに、「かつてのご自身も含め医療者でも、健康に良い食事については意外に詳しくない」とお話しくださいました。医師の先生方に注目してもらいたい箇所や要素、活用法などがあれば教えてください。 今作の活用法として一番のお奨めは、患者さんへの基本的な食事指導を「この本を読んできてください」で終わらせられるということです。私自身は腎臓内科で医師としての研鑽を積んでいたので、外来で頻繁に食事指導をしましたが、どの患者さんにもお話する内容はほとんど同じです。忙しい外来で、医師は食事の話だけでなく、治療に関する医療的な話もしなければいけないのに、毎回食事の指導で多くの時間を使ってしまう。 例えば外来で「次までにこの本を読んできてくださいね」と伝えておき、その次の外来の時には「この本にはこう書いてあるけど、あなたの場合は血圧が高いから特に塩分を控えることが重要です」と一歩進んだ、より個々の患者さんに合わせた助言ができるようになると思います。食事に関する基礎的な知識がないと「何を食べて、何を食べないか」から始まるので、ものすごく非効率です。今作をご活用いただければ、より大事なところに時間を使...