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医療の“司令塔”、霞が関は改革の連続【平成の医療史30年◆厚労行政編】

スペシャル企画 2019年1月8日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

医療法改正8回、診療報酬改定17回、うち消費税増税に伴う改定2回――。 厚労行政の30年間は、制度改正が相次いだ時代だ。特にここ数年、その改革のスピードが以前にも増して速まっている。医療提供体制の在り方を大きく左右するのが、医療法と診療報酬。30年間にこれだけの改正、改定を繰り返し、今に至っている。医療法改正は、2010年(平成22年)以前は、10年に2回の頻度だったが、ここ10年で計4回に上った(2019年施行分も含む)。 医療提供体制の変化を最も象徴する指標の一つが、一般病床の平均在院日数。1990年(平成2年)は38.4日だったが、2016年(平成28年)には16.2日まで短縮している。 医療法と診療報酬を中心に、厚労行政の平成30年の歴史をたどるとともに、厚生労働省医務技監の鈴木康裕氏へのインタビューを掲載(全4回の連載)。 1989年(平成元年)代~介護対策の時代 平成元年の時代の幕開けとともに、スタートしたのが、「高齢者保健福祉推進10カ年戦略」、通称ゴールドプランだ。高齢社会の到来を控え、介護の施設・在宅系サービスの整備が本格化した。医療計画で病床規制が打ち出された198...