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「最大の危機」は2025年から10年間【平成の医療史30年◆厚労行政編】

スペシャル企画 2019年1月19日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――データヘルス改革が進めば、研究開発だけでなく、日常診療の適正化、診療報酬をはじめ政策決定の際のエビデンスなどにも使うことが可能。そうなると、医師の役割、仕事の内容が相当変わってくる可能性があるのでしょうか。 すごく変わると思います。AI(人工知能)の影響も大きく、医師の働き方、役割も相当変わってくると思います。例えば受付で、タブレット端末で症状を入れる。検査値もデジタルに送付される。その結果、考えられる診断が提示されれば、医師が常に最新、かつ膨大な知識を覚える必要性もなくなってくるでしょう。それにより、医師による治療のばらつきも是正され、標準化が進むのではないでしょうか。 そうなった時に、外科系で必要な手技処置を除けば、医師の仕事は、対人関係がメーンになってくるでしょう。目の前にいる患者さんに病状と治療法の選択肢を説明し、患者さんにいかに理解してもらうか。いかに納得して治療法を選んでもらうかが、重要になってきます。変化の激しい時代ですが、今の若い医師にとっては、エキサイティングな時代なのではないでしょうか。 現状での一番の課題は、医師の働き方改革だという。 ――さまざまな変化に医療...